現在位置: ホーム ニュース 研究ハイライト "Free flight simulations of a dragonfly-like flapping wing-body model using the immersed boundary-lattice Boltzmann method"

"Free flight simulations of a dragonfly-like flapping wing-body model using the immersed boundary-lattice Boltzmann method"

作者: 下敷領 恵美 — 最終変更 2015年03月20日 15時26分
K. Minami, K. Suzuki, and T. Inamuro, Fluid Dyn. Res. 47 (2015) 015505.

トンボは重力などないかのように、空中でたやすく停止し、急加速、急な方向転換も思いのままで、しかもほとんど羽音を立てない。このような高度な運動能力を生みだす4枚の翼の動きと渦発生のメカニズムを解明したのが本論文である。これまでの研究では、飛翔体を固定した状態でのシミュレーションしか行われてこなかったのに対し、本論文では3次元のモデルトンボの自由飛行(飛翔体が並進・回転できる)を、埋め込み境界格子ボルツマン法を用いた流体力学シミュレーションにより再現し、揚力を生み、水平飛行できる条件と制御方法を明らかにした。

http://iopscience.iop.org/1873-7005/47/1/015505

(CMSI週刊ニュースvol.48(3.20.2015)に掲載)