"Validation of a novel higher-order multi-phase-field model for grain-growth simulations using anisotropic grain-boundary properties"
作者: 下敷領 恵美
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最終変更
2015年12月03日 18時49分
Y. Miyoshi, T. Takaki, Comp. Mater. Sci. 112, 44 (2016)
通常の金属材料は多結晶構造を有しており、その熱処理過程では結晶粒界が移動する粒成長が生じる。粒成長を表現可能なモデルとしてマルチフェーズフィールド(multi-phase-field : MPF)モデルが広く用いられているが、通常のMPFモデルは粒界エネルギーとモビリティの方位差依存性を導入すると精度が著しく低下する問題があった。本研究では，三重点エネルギーを追加する高次MPFモデルを提案し、粒界異方性を伴う粒成長を高精度に表現可能であることを示した。定式化は2次元において行われているが、これを3次元に拡張し、スパコン用に並列化コーディングすることで，高精度な3次元粒成長が可能となり、メゾスケールにおける材料組織予測に大きく寄与することが期待できる。
（CMSI週刊ニュースvol.84（12.4.2015）に掲載）
