"Parallelized Quantum Monte Carlo Algorithm with Nonlocal Worm Updates"

作者: 下敷領恵美 â 最終変更 2015年04月17日 17時11分

A. Masaki-Kato, et al., Phys. Rev. Lett. 112, 140603 (2014)

量子磁性体やボーズハバード模型などの強相関量子多体系に対するシミュレーション手法として「向き付きループ量子モンテカルロ法」が広く用いられています。しかし、これまで並列化は困難で、低温では1万格子点が限界でした。Masaki-Katoらは、「マルチワーム」という新しい手法を導入することで、大規模並列化に成功し、Fujitsu FX10上で100万格子点以上の実証計算に成功しました。今後、スーパーコンピュータ京による大規模並列シミュレーションにより新奇な量子現象の解明が進むことが期待されます。