現在位置: ホーム ニュース 研究ハイライト “How Can We Understand Au8 Cores and Entangled Ligands of Selenolate- and Thiolate-Protected Gold Nanoclusters Au24(ER)20 and Au20(ER)16 (E = Se, S; R = Ph, Me)? A Theoretical Study,”

“How Can We Understand Au8 Cores and Entangled Ligands of Selenolate- and Thiolate-Protected Gold Nanoclusters Au24(ER)20 and Au20(ER)16 (E = Se, S; R = Ph, Me)? A Theoretical Study,”

作者: 下敷領 恵美 — 最終変更 2015年10月30日 11時06分
N. Takagi, K. Ishimura, M. Matsui, R. Fukuda, T. Matsui, T. Nakajima,M. Ehara, and S.Sakaki,J. Am. Chem. Soc., Vol. 137 (26), pp 8593?8602 (2015)

近年多様なサイズの金ナノクラスターの化学合成が可能となっています。金ナノクラスターの形はバラエティーに富みますが、その構造の由来には謎が多く重要な研究対象です。ごく最近、セレノラート保護金ナノクラーAu24(SeR)20のX線構造が明らかになり、Au8中心コアの存在が証明されました。本研究では、SCS-MP2法とよばれる量子化学計算法の大規模計算から、Au8コアがAu4ダイマーの分子間相互作用(autophilic効果)によって形成される機構やクラスターの入れ子構造の仕組みが解明されました。この計算は、理研中嶋グループのNTChemおよび分子研石村研究員のSMASHという量子化学計算プログラムによって達成されました。

CMSI週刊ニュースvol.79(10.30.2015)に掲載)