"Designed-walk replica-exchange method for simulations of complex systems"
作者: 下敷領 恵美
â
最終変更
2015年08月07日 16時56分
Ryo Urano,Yuko Okamoto,Comput.Phys.Comm.in press(Available online 28 July 2015)
レプリカ交換法は平衡状態を効率よくサンプルする手法として広く使われて いる。最近、レプリカ間の交換効率を上げる手法が盛んに研究されている。 浦野と岡本は最も離れた両端のレプリカ(最低温度と最高温度)のレプリカ間 の交換率を上げることに注力したデザインウォーク・レプリカ交換法を開発した。 すべての交換ペアが必ず交換を行うように交換したペアでは交換試行を止めて 他が交換するまで待つことで、ランダムウォークではなくなり、両端の交換率が 2倍以上向上する。この手法を用いることによって、生体分子の構造の決定など において、探索効率が上がることが期待される。
(CMSI週刊ニュースvol.68(8.7.2015) に掲載)