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高温超伝導が生まれる過程に新しい電子構造を発見

作者: admin — 最終変更 2013年11月20日 07時17分
―従来の常識を覆す、理論予測と実験による実証―

 

(2013年8月21日)

1. 発表者: 
酒井 志朗(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 助教)
求 幸年 (東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 准教授)
今田 正俊(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 教授)

2.発表のポイント:
◆銅酸化物が超伝導になる直前の電子状態が、従来の予想を覆して、超伝導になってからの電子状態と全く異なることを世界で初めて理論予測と実験実証の連携で示した。
◆これまで見過ごされてきた正のエネルギー領域に、電子の存在できない範囲を示すギャップ構造を発見した。この発見は高温超伝導の成り立ち方についての考えを変えるものであり、今後の高温超伝導研究の流れが変わると期待される。
◆この成果を活用し、高温超伝導理論を確立することで、今後さらに高い温度で動作する高温超伝導物質の開発が加速される。
◆今後、この成果を活用してスーパーコンピュータ「京」の戦略プログラム課題と連携し、「京」を利用した高温超伝導の物質探索、機構解明を行う。

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