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「京」による大規模気泡生成シミュレーションに成功。気泡間相互作用の解明により工学応用へ期待!

作者: 下敷領 恵美 — 最終変更 2014年12月19日 16時09分

東京大学物性研究所の渡辺助教は、東大の伊藤伸泰准教授、理研AICS稲岡創氏、九大(当時)鈴木将氏と共同で、「京」を用いた数億粒子を超える大規模急減圧シミュレーションに成功しました。シャンパンや炭酸飲料の栓をあけると、たくさんの泡が出ますが、その後、大きい気泡がより大きく、小さい気泡がより小さくなるOstwald成長という現象が起きます。渡辺助教らはこの現象を「京」上で再現し、気泡成長や気泡間相互作用の解析を行い、気泡分布関数のスケーリングの直接検証に初めて成功しました。本研究により気泡の発生、成長のメカニズムの理解が深まり、将来的には発電所やスクリューなどの設計につながると期待されます。


本研究課題はAIP publishingのJournal Highlightsに取り上げられました。
●AIPによるプレスリリース
原著論文