"Anomalous Behavior of the Magnetization Process of the S = 1/2 Kagome-LatticeHeisenberg Antiferromagnet at One-Third Height of the Saturation"
作者: 下敷領 恵美
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最終変更
2015年05月22日 12時18分
Hiroki Nakano and Toru Sakai, J. Phys. Soc. Jpn. 83, 104710 (2014)
カゴメ格子反強磁性体が磁場中で示す極めて特異な臨界現象が超大規模並列厳密対角化法により明らかとなった。歪みのないカゴメ格子の磁化過程では、飽和の3分の1の高さに磁化増加の弱い磁場領域が現れる。そのすぐ外側では、典型的な磁化プラトーとは異なる臨界指数が評価された。この異常な臨界指数は、歪んだカゴメ格子に現れる二つの異なるスピン構造の間の相転移によるものであることが示された。この計算の一部は、CMSIの「支援課題」を足掛りとして、「京」の一般利用枠課題として実施されたものである。
http://dx.doi.org/10.7566/JPSJ.83.104710
（CMSI週刊ニュースvol.38(1.9.2015)に掲載）
