"Mechanism of covalency induced electric polarization within the framework of maximally localized Wannier orbital"
作者: 下敷領 恵美
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最終変更
2015年06月05日 10時37分
K. Terakura and S. Ishibashi, Phys. Rev. B 91, 195120 (2015)
誘電体における電気分極の定量的評価と解析は、第一原理計算に基づくBerry位相の計算手法により可能となりました。この手法により、イオンの変位に加えて共有結合性が分極の増大効果に重要な役割を演じていることが解りつつあります。本論文では、共有結合性に伴い誘起された電気分極の発現機構を最大局在ワニエ軌道を用いて解析する手法を提案しています。これにより典型的なペロフスカイト酸化物や有機強誘電体等における電気分極の寄与を、直感的に理解し易い成分に分けることができ、それぞれの成分の基本的な概念的が議論されています。
http://dx.doi.org/10.1103/PhysRevB.91.195120
(CMSI週刊ニュースvol.59(6.5.2015)に掲載)