"Molecular dynamics study of changes in physicochemical properties of DMPC lipid bilayers by addition of nonionic surfactant C12E10"
作者: 下敷領 恵美
â
最終変更
2015年01月23日 12時57分
Y.Andoh, S.Muraoka,S. Okazaki, Mol.Siml., in press (2014)
脂質二重層膜(lipid bilayers)は細胞膜のモデル系として、実験および分子動力学(MD)計算の重要な対象である。本研究では、
MD計算により非イオン性界面活性剤 decaoxyethylene monododecyl ethers(C12E10)をdimyristoyl phosphatidylcholine
(DMPC)脂質二重層膜に混合した際の膜物性変化(特に膜の柔軟化)およびそのメカニズムを分子レベルから明らかにした。膜の表面から突き出たoxyethylene頭部は脂質二重層膜間ないし脂質二重層膜と生体高分子間の相互作用を顕著に変化させることが知られており, 本研究の成果はこれら相互作用変化の分子論を理解する上での基礎になると期待される。
http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/08927022.2014.928707#.VL5Yq4qsWcR
（CMSI週刊ニュースvol.40(1.23.2015)掲載）
