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アプリ開発支援

作者: admin — 最終変更 2013年10月16日 00時54分

1. アプリ開発支援に至った背景・目的と目標

計算物質科学の最前線では、日々新しい計算手法が開発されています。より高精度でより効率的なアルゴリズムでは、従来と比較してソースコードが複雑化する傾向にあります。同時に、超並列・マルチコアアーキテクチャに対応するためのハイブリッド並列化やキャッシュチューニングなど、アプリの最適化に伴うコストも増大しています。さらに、複数の開発者が一つのアプリを共同で開発することも珍しいことではなくなってきました。アプリ開発の大規模化・複雑化が進むと、自己流の開発手法はすぐに破綻します。計算物質科学の分野でも、ソースのバージョン管理やバグ追跡など、より系統的なプロジェクト管理が必要不可欠となってきています。一方で、公開アプリを広く使ってもらうには、プログラムが正しく動作するだけでは不十分です。ドキュメントやチュートリアル、インストーラなどの「使い始めてもらう」ための環境整備、あるいはコミュニティールーム(掲示板)におけるサポートなど「使い続けてもらう」ための活動が不可欠です。また、誰もが安心して利用できるようアプリのライセンス(使用許諾)を明確にすることも重要です。ここでは、アプリの作成、公開、普及に役立つノウハウやツール、CMSIが提供しているMateriAppsや講習会開催支援などの様々なサービスについて紹介します。

 

2. アプリ公開の手引きとは?

CMSIの配信講義やアプリ講習会の資料をもとに、アプリ開発のための「バージョン管理」、「最適化/高速化」、「デバッグ/テスト方法」、アプリ公開のための「ライセンス設定」や「インストーラ作成」、アプリ普及のための「MateriAppsにおける公開」、「講習会開催支援」、「MateriApps LIVE!・大規模計算機へのプリインストール」などに関する手引きをWeb講義の形式で公開しています。


3. バージョン管理の支援とは?

CMSIでは、物質科学に関連するソフトウェアの公開と共同開発を推進するため、バージョン管理システムの利用支援を行っています。ここでは、バージョン管理の支援の具体的な利用方法、支援アプリの紹介、アプリ開発に関する情報交換のための掲示板(フォーラム)の運営に関して紹介しています。