産応協、CMSI、ポスト京重点課題5・6・7合同 産学官連携シンポジウム2016
【要旨】
「京」のPjで開発してきた多様なアプリは産業界でも利用され、成果を挙げています。ポスト「京」Pjで実施する重点課題には、より一層我が国の産業競争力強化への貢献が求められています。本シンポジウムでは、物質科学計算の最前線の研究成果の報告と、産学官の間での情報交換によるシーズとニーズの橋渡しを促進いたします。是非ご出席の程よろしくお願い致します。
【開催要項】
日程 | 平成28年2月24日(水) 13:00~18:00 (懇談会 18:00-20:00) 【予定】 |
場所 | ステーションコンファレンス東京 (JR東京駅新幹線日本橋口改札徒歩1分) |
参加費 | 無料 (webでの事前登録制。どなたでも参加できます。) |
主催 |
スーパーコンピューティング技術産業応用協議会(産応協/ICSCP) 計算物質科学イニシアティブ(CMSI)(東京大学物性研究所/自然科学研究機構分子科学研究所/東北大学金属材料研究所) ポスト「京」重点課題(5)「エネルギーの高効率な創出、変換・貯蔵、利用の新規基盤技術の開発」(代表機関:自然科学研究機構分子科学研究所) ポスト「京」重点課題(6)「革新的クリーンエネルギーシステムの実用化」(代表機関:東京大学工学系研究科) ポスト「京」重点課題(7)「次世代の産業を支える新機能デバイス・高性能材料の創成」(代表機関:東京大学物性研究所) |
協賛 |
(公財)計算科学振興財団(FOCUS) (一財)高度情報科学技術研究機構(RIST) |
<参加申込>
【プログラム】
※内容は予告なく変更になる場合がありますので、ご了解ください。
13:00 | 開会挨拶 | 太田浩二(京都大) |
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13:05 | 産業基盤ソフト構想について | 奥田基(RIST神戸副センター長) |
13:10 | 重点課題5の概要 | 館山佳尚(物材機構) |
13:15 | 重点課題6の概要 | 望月祐志(立教大) |
13:20 | 重点課題7の概要 | 小野倫也(筑波大) |
重点課題5 | ||
13:25 | 産業・実験との共同研究から 理論へのフィードバック ~CO2分離・回収の研究を例に~ |
中井浩巳(早稲田大) |
13:45 | NTChem: 分子科学計算ソフトウェア | 中嶋隆人(理研) |
14:05 |
第一原理分子動力学計算による |
奥野幸洋(富士フイルム) |
重点課題6 | ||
14:25 | フラグメント分子軌道法プログラム ABINIT-MPのものづくり分野への展開 |
望月祐志(立教大) |
14:45 | コーヒーブレーク | |
15:05 | 第一原理分子動力学プログラム PHASE/0 |
大野隆央(物材機構) |
15:25 | PHASE/0普及の取り組み | 甲賀淳一朗(株式会社アスムス) |
重点課題7 | ||
15:45 |
オーダーN法第一原理計算プログラム |
宮崎剛(物材機構) |
16:05 | 電子状態計算の産業応用 | 前園涼(北陸先端大) |
16:25 | 希土類賦活蛍光体の結晶構造と 電子状態 - 実験と理論の連携 - |
石田邦夫(東芝) |
16:45 | コーヒーブレーク | |
総合討論 | ||
17:05 | 総合討論 |
コーディネーター: |
17:35 | まとめ (10分) | 茂本勇(東レ) |
18:00 | 懇談会 |
【開催趣旨】
私たちのまわりのすべての物質は原子や分子が集まってできています。物質の性質や機能を決めているのも原子や分子です。これらの研究は今、スーパーコンピュータを活用した「計算物質科学」となり、新たな物質を社会に送りだそうとしています。計算物質科学は、これからの社会でどのような役割を果たしていくのでしょうか? 科学と社会のつながりを、参加者全員で議論してみませんか。
平成23年度にスタートしたHPCI戦略プログラムでは、「京」の性能をフルに活用するため、多様なアプリケーションが開発されてきました。これらのアプリケーションの一部は、産業界の先進的なユーザにも利用されて大きな成果を挙げています。計算物質科学分野(CMSI)においても、産学官の連携による優れた成果が論文やプレスリリースで注目を集め、HPC活用による競争力強化を産業界が強く意識する原動力となりました。
ポスト「京」の開発(フラッグシップ2020)およびポスト「京」アプリケーション開発重点課題においても、我が国の産業競争力強化への貢献が重要なミッションの一つとされており、産業界におけるHPC活用をより一層高度化・拡大していく必要があります。そのためには、優れたアプリケーションの産業界への普及推進が不可欠です。したがって、ポスト「京」アプリケーション開発・高効率利用に関する研究を行っているアカデミア側の研究者が、産業側の研究者・技術者の本当のニーズを知ることが重要になります。また産業側がアカデミア側でどのような研究・アプリケーション開発が進められているかを知ることもまた重要です。このように、産学官の間で容易に情報交換できるような風通しのよい関係を構築し、シーズとニーズの橋渡しを進めることが、「京」の成果の定着およびポスト「京」のミッション達成に必要であると考えられます。
計算物質・分子科学分野における産学官のこのような情報・人的ネットワーク形成をより強固なものにするために、スパコン産応協、CMSI、およびポスト「京」重点課題5、6、7合同で、ポスト「京」の有効活用を見据えて下記のように産学官連携シンポジウムを開催致します。是非ご出席の程よろしくお願い致します。
【お問い合わせ】
計算物質科学イニシアティブ事務局
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
TEL 04(7136)3279 / FAX 04(7136)3441
email adm-office[at]cms-initiative.jp