CMSI 若手技術交流会 [第四回]
【開催要項】
-
日時: 2012年2月1日(水) 9:30 - 18:00
会場: 東北大学金属材料研究所 講堂 [アクセス]
参加費: 無料 -
*無線LAN機能を内蔵したノートPCをご持参下さい。
- [参加申込みページへ] ※1月23日(月)までにお申込ください。
【概要】
CMSI若手技術交流会は、 計算科学、物質科学の分野で活躍されている研究者を中心に運営されています。
本交流会は次の三点を目指します。
(1) 並列計算技術の積極的な活用と更なる発展。
(2) 各分野で発展してきた強力な計算技術・理論的手法を分野を超えて共有すること。
(3) これらを通じた異分野間の相互発展。
先日、世界一を獲得した京速コンピュータ「京」は 8万以上のCPU (ノード)から構成される超並列マシンです。 このようなマシンを有効活用するには高い並列化効率と実行効率が要求されます。 計算機科学と物質科学の力を合わせることで科学計算の可能性を広げ、新たな研究土台を生み出す技術交流を指向しています。
HPCで高並列計算を推進していくためには、プロセッサやアーキテクチャを理解することが必要になっています。今回は、2人の専門家に講師をお願いし、基礎から最近の動向をご講義いただきます。 興味を持たれた方はお気軽にご参加ください。
※CMSI 拠点研究員の方は参加必須です。(特別な理由で不参加の場合は、その旨連絡ください)
※CMSI重点研究員の方も参加できるよう、雇用責任者の方は日程調整をお願い申し上げます。
【プログラム】
《第一部》 ※途中休憩あり
9:30-11:45 コンピュータアーキテクチャーの基礎:単一CPU(仮題)
近藤 正章 (電通大)
《第二部》 ※途中休憩あり
現代の高速科学技術計算の基礎:複数CPU(仮題)
片桐 孝洋 (東大)
●13:00 - 14:15
ノートパソコンの設定、T2Kスパコンの利用、
MPIサンプルプログラム実行(演習)
・ コンパイルの仕方
・ バッチジョブシステムの使い方
・ ピュアMPI実行
・ ハイブリッドMPI実行
●14:15 - 15:15 並列処理の基礎(座学)
・ 並列計算機の分類、並列プログラミングモデル
・ 性能評価指標:台数効果とは
・ アムダールの法則とは
・ データ分散方式:1次元分散、2次元分散、ブロック分散、サイクリック分散
・ 数値計算における実例:行列-ベクトル積、行列-行列積の並列化
●15:30 - 16:30 性能チューニングの基礎(座学)
・ループ内連続アクセス
・ループアンローリング
・キャッシュライン衝突
・ブロック化
・通信最適化の方法
●16:45 - 18:00 数値計算ライブラリ実習(演習)
・ BLASとは
・ LAPACKとは
・ ScaLAPACKとは
・ GOTO BLASとは
(いずれか1つを選択して実習)
・ BLASの利用法と実習(行列‐行列積:DGEMM関数)
・ LAPACKの利用法と実習
・ ScaLAPACKの利用法とテストプログラム実行
*無線LAN機能を内蔵したノートPCをご持参下さい。
【旅費・宿泊】
旅費は、CMSI に関係する研究者に対し、予算の範囲内で支給いたします。
【お問い合わせ】
CMSI 事務局
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学物性研究所 計算物質科学研究センター
TEL: 04-7136-3279 FAX: 04-7136-3441
email: adm-office@cms-initiative.jp